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夜遊び 感想編
こないだのオールナイト10時間インド古典音楽コンサートの報告。

といっても、わずかな体力を、音楽聴くことだけに使っていて、演奏者の名前やRagaやらメモするのを忘れたのでした。
あっちゃー(←バングラじゃなくて日本語ね)、たくさん聞いたから、ごっちゃになってるよ。

でも、タブラについては、この夜、30歳前後で上手な奏者が3人いて、ひそかに「タブラ御三家」と名づけました。
ベンガル語の演奏者一覧しか手元にないから、私の適当な読み方ですが、
・Iftekar Arum Pruban (Doller)
・Subrup Hossain
・Pinusen Das

Iftekar Arum Pruban (Doller)氏は、KolkataでSanjay Mukerjeeからタブラを習っていて、コンサートの会場&主催だったチャヤノートのタブラの先生。
この日は、1時間のタブララハラで、ペシュカール、カイダ、トゥクラ、レラを演奏したんだけど、そのペシュカールがすごく良くて、25分ぐらいあったのかなあ、途中から後半はKanda Jatiでした。初めて聞いたよ、Kanda jatiペシュカール!
Kanda jatiってのは、1拍に5つの音を入れる、ってことなんだけど、分かりやすく言えば、4拍子の上で5拍子のリズムを叩く、みたいなもんです。伴奏のハルモニウムは4拍子(実際は16拍子)だから、ハルモニウムとタブラのリズムはそれぞれ、4拍子の1234と5拍子12345で、ふたつのリズムが出会うのは、"1"の部分だけ。つまり、何が言いたいのかというと、伴奏のリズムとズレている時間が長いから、タブラ奏者にとって、リズムが取りにくいんだよ、Kanda Jati!っつーことです。
でもって、聴くとね、これがまた美しいのよ。インド古典音楽特有なんじゃないでしょうか、リズムのズレを美しく表現して、それを観客は楽しむ、っていうの。(いや、他にもあるかもね。)
タブラと伴奏のリズムがズレている間は、それぞれのリズムが2重になって進んでいくのに引き込まれて、リズムが出会う部分では、手拍子を打ちたくなるような、出会った!って衝動があって、うん、いいものです。
・・・語ると長くなるので、この辺にして(笑)、とにかく、Kanda jatiペシュカールってのはかなり珍しい演奏で、しかも、彼の演奏は、完璧にきまって素晴らしかった、ということです。
もちろん、他のカイダ、トゥクラ、レラも、もちろん素晴らしくて、観客は大興奮だったのでした。

Subrup Hossain氏も、インドでタブラを習っていて、音楽学校チャヤノートの先生をしています。ほとんどのバングラデシュの優れたタブラ奏者ってのは、小さいころから家族の誰かにタブラを習い、大きくなるにしたがって国内のタブラ奏者から習い、そのうち、インドへ通ったり、留学したりして習う、ってパターンが多いのですが、彼もそのパターン。グジャラートあたりに留学してたみたいだけど、先生の名前忘れちゃった。
そして、パカワジも「パカワジ奏者?」ってぐらい叩けます。日本人のパカワジ奏者K氏に以前聞いたところ、「グジャラートあたりに有名なパカワジ奏者がいる」ってことだったので、その人から習ってるのかなあ。このコンサートは実は3Daysコンサートだったのだけど、私の行かなかった初日にDrupad(インド古典音楽の中でも古いスタイル。これも格好良い!)の演目があったから、彼がパカワジで伴奏したのかも。
で、この日の彼の演目は歌の伴奏だったのだけど、歌を主役に立てながらもダイナミック!パカワジの影響もあるのかなあ、強弱があって、あきさせない演奏でした。ただ、歌手がいまいちだったから、今度は上手な歌手の伴奏で聴きたいな。

Pinusen Das氏は、この日初めて聴いたのですが、ずーっとこの人の演奏が聴きたかったの。というのもね、少し前にタブラ屋さんへ行った時(その日の日記)たまたま見つけて買っちゃったタブラの本の著者が、このPinusen氏なのです。
彼の先生は、Kolkataでも活躍中で今年のドーバーレーンにも出るPt. Samar Saha。去年のドーバーレーンも出てたけど、私、聞き逃したので、Pt. Samar Sahaのタブラ、聴いたことありません。
Pinusen Das氏も歌の伴奏だったのだけど、他のタブラ奏者とは雰囲気が違っていました。というのも、ヴァラナシガラナ(流派)だからかな?音もリズムもくっきりで、かちっとした印象の演奏。ある一点を目立たせるような、ヴァラナシガラナの特徴が出ていたように思う。この人の演奏、もっと聴いてみたいなー。


と、タブラについて書くと、どうしても長くなっちゃうのだけど、とにかくこの「タブラ御三家」は、バングラデシュ国外でも演奏できる実力を持ってるから(現にSubrup Hossain氏は去年の10月にChennaiのフェスティバルに呼ばれて、バイオリンの伴奏をした)、今後が本当に期待できます。
バングラデシュは、優秀な人(映画俳優、歌手、音楽家)がインドへ流出してしまう、って問題があるのだけど、この3人については、インドへ行って活躍してもらいたいような、このままバングラの音楽界の質を維持して欲しいような、複雑な感情です。


・・・このコンサートの他の演奏?
名前を覚えていませんが、初めてサロードの音を好きになれるような、素晴らしい演奏のサロード奏者がいたり、アラープをじっくり聴かせてくれるケヤール歌手がいたり、インドに聴きに行かなくてもいいじゃん!ってぐらいに素晴らしい音楽家がたくさんいました。
バンスリが2演目、サロードが1演目、バイオリンが1演目で、他はすべて歌(ケヤール)だったのだけど、大好きなVilambit Ektaal(遅い12拍子)ばっかりで、心からゆったり音楽に浸れたのでした。


あー、ほんと、めくるめく至福の一夜だった!
by shizuka_t | 2009-01-20 12:49 | インド古典音楽
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